ライブでお客さんを煽ったり、盛り上げたりするのは正直苦手、という人は多いと思います。
もちろん演奏が1番ではありますが、お客さんを上手に煽ることで、ライブの満足度が上がり、リピートしたり、さらにファンになってくれます。
この記事では、そういったことが苦手な人にもできるライブでお客さんを満足させる方法について紹介します。
満足度の高いライブとは
あなたがこれまでにお客さんとして行ったライブで「満足度が高かった」のはどんなときでしたか?
おそらく1番満足度が高いのは
・好きな曲が聴けた
ことではないでしょうか。
そして次に、加算要素として、
・何らかのアクションをした(動作や声出し)
ことだと思います。これをステージ側から指示するのが「煽り」です。
実際にプロのライブをたくさん観ていると、ほぼ必ずお客さんに対するアクション要素があります。
また、曲の知名度がなく「好きな曲が聴けた」という要素が弱い場合でも、アクション要素に力を入れることで、高い満足度を得ることができます。
これは、EDMフェスを観ているとわかりやすいですが、ほとんど知らない曲でも、アーティスト側が「1、2、3、GO!」と動作を誘導することで、サビで一気に全員ジャンプ!楽しい!となります。
アクション要素5選
たくさんのライブを観ていると、お客さんの動作にはパターンがあることがわかります。
今回は、難易度別に代表的な5パターンを紹介します。
難易度はSABCDの5段階とします。難易度が高いほど満足度が高い反面、やって貰うことが難しいです。
難易度D:クラップ(手拍子)
一番簡単にできるのでおすすめです。
例えば、頭の上で大きい動作でクラップをすれば、お客さんは真似してくれます。
トークが苦手でもできる方法です。
おそらく、拍手の動作が一般的であるためにお客さんのハードルが低いのだと思います。
簡単であるがゆえに、やりすぎ注意です。またか、もう疲れた、となりがちです。
難易度C:ワイパー(手を横に振るやつ)
手を伸ばして左右に振る動作です。こちらもライブでよく見る手法です。
こちらもトークが苦手でもできるため、クラップ並みに簡単ですが、クラップよりも大きい動作となるので、恥ずかしさからやや難易度が上がります。
こちらも簡単ですので、やりすぎには注意です。
難易度B:お手上げ
シンプルに手を上げるだけです。
手はグーなのか、パーなのか、指差し型なのか、あらかじめ決めておくとお客さんは迷いません。
テンポの遅い曲では、手を上下に揺らすパターンもあります。
プチョヘンザ!!(put your hands up)と煽るアーティストもいます。
トークが苦手でもでき、一見簡単そうに感じますが、気分が高揚していないと恥ずかしさが勝ってしまうので、楽曲の良さがポイントになってきます。
難易度A:ジャンプ
その場でジャンプするだけですが、満足度が高いです。
簡単そう思えますが、この辺りからは曲のパワーも大事になってきます。
例えば、無音の中で人前でジャンプするのは、周りの目が気になってしまい恥ずかしいと思います。
この恥ずかしさを振り切るほどの曲のパワー、曲に乗っていること、気持ちが高揚していることが必要になってきます。なので難易度が高くなります。
難易度S:声出し(コールアンドレスポンス)
「さぁ声聴かせてくれよ〜!」とか言うやつです。
主に、ウォー型と、サビorAメロ合唱型があります。
ライブで声を出すことは、隣にいるお客さんに自分の声が聴こえてしまうため、恥ずかしいです。
ですが、本当に心が揺さぶられるライブにおいては、自然と声は出てしまうものです。
また、アーティスト側のトーク力も必要となるので、総合的に難易度は1番高くなります。
しかし、ここまでくると、本当に心に残る素晴らしいライブとなることでしょう。
番外編:GLAYチョップ
ライブ会場がオールスタンディングではなく、指定席タイプの場合に大活躍します。
その場から足を動かせられないけど、周囲に迷惑をかけることなく、全力で乗れるという合理さを兼ね揃えた画期的な動きです。
まとめ
お客さんが満足するライブは
・好きな曲が聴けること
なので、まずは良い楽曲を作ることです。
そして、さらに満足して頂くには
・アクション要素を足すこと
が重要です。
具体的には、難易度が低い順に、クラップ、ワイパー、お手上げ、ジャンプ、声出しがあります。
ライブは体験するもので、海外ではLIVEではなくSHOWと呼ばれます。
チケット代の対価に見合うショーをすることができれば、お客さんを最高に満足させることができます。