DTM(デスクトップミュージック)の意味、由来とは?
DTMの意味
DTMは、「Desktop Music(デスクトップミュージック)」の略で、直訳すると「机上の音楽」です。
実際に使われる意味としては、パソコンを使用した音楽制作全般をいいますがどちらかと言えば趣味要素が強い言葉です。
今の時代、プロもパソコンだけで制作をしますが、プロミュージシャンがDTMやっているとはあまり言いません。
「趣味でパソコンを用いた曲作りをしていること」を表現する言葉がDTMではないでしょうか。似た言葉としては「宅録」があります。
DTMの由来
DTMは和製英語です。つまり日本人が作った言葉。
誰が作ったのか?というと、音楽機材で有名なあのローランド社です。
1988年に発売された「ミュージくん」という、MIDI音源とMIDIインターフェイス、MIDIシーケンサが同梱された商品の箱に「DESK TOP MUSIC SYSTEM」と記されていたことがDTMという言葉の誕生です。
DESK TOP MUSIC SYSTEMという言葉は、当時1985年頃、パソコン上で印刷物や出版物の作成を行うことをDTP(デスクトップパブリッシング)と呼んでおり、そのDTPもじって作られた言葉だそうです。
※「ミュージくん」については「藤本健の “DTMステーション”」に詳しく書かれています。
https://www.dtmstation.com/archives/51868833.html
パソコンの進化
DTMという言葉ができた当時は、1980年代です。
パソコンがやっと登場した時期で、性能は非常に非力でした。
ハードディスクへのレコーディングが盛んになったのは2000年を過ぎたあたりで、それまではオープンリールの大きいテープに録音するなど、パソコンを使用しない録音や音楽制作が主流でした。
それから時は経ち、時代は大きく変わります。
家庭用パソコン内でエフェクターのプラグイン、オーディオの処理がすんなりできるなんて昔は想像ができたでしょうか。
現在のおいて、パソコンを使用しない音楽制作は考えられません。
むしろMacBook Proの性能向上により、デスクトップを通り越してLTM=ラップトップミュージック状態ですね。
まとめ
・DTMはDesktop Music(デスクトップミュージック)の略で、パソコン上での音楽制作全般を指すが、趣味で行う意味が強い。
・言葉の由来はDTPからで、DTM誕生はローランド社「ミュージくん」の箱にDESK TOP MUSIC SYSTEMと記載されたことから。
「パソコンで音楽作ってる」ことが「DTM」だけで表現できるのはとても便利ですよね。使い勝手の良い言葉であることから、ここまで普及したのではないでしょうか。