テレビを観ていて「アイドルもアーティストなの?」「そもそもアーティストって何?芸術家?」「アーティストとミュージシャンって何が違うの?」と疑問に思ったことがあるかもしれません。
回答:「アーティスト契約」しているから
テレビなどのメディアが音楽やっている人をアーティストと呼ぶのは、その名の通りレコード会社等と「アーティスト契約」している人物だからです。
一例として契約上のアーティストの定義は次の通りです。
アーティストの定義:歌手や楽器の演奏家などの音楽の実演家
はい。まさにアイドルは歌手でありアーティストです。バンドマンも完全にアーティストです。というか、ステージ上で歌ったり、演奏している人全員アーティストです。
「アーティスト契約」とは何か
今でこそ制作から配信まで自分自身で可能ですが、CD全盛期においては不可能でした。かつて、自分の曲を人に届けるには、①自分の歌や演奏をレコード会社等が録音 ②CDを制作 ③CDショップに流通 の流れが必要でした。
この①〜③について、音楽やっている人とレコード会社間で結ぶ契約が「アーティスト契約」です。
簡単にいうと、
レコード会社等:「あなたの歌や演奏を録らせてください。CD作って流通させます。その代わりに色々な権利は頂き、あなたに配分します」
というものです。
ではミュージシャンとは何か
「ミュージシャン(musician)」は、日本語で音楽家です。音楽やっている人は、プロ・アマ問わず「ミュージシャン」です。
ただ、アイドルに対し「ミュージシャン」はあまり使いません。これは、アイドルの価値というのは、音楽作品よりも「人物の魅力」要素が強いからではないかと考えます。
最後に
アーティストといえば芸術家、画家や陶芸家まで含む言葉ではありますが、「音楽業界でいうアーティスト」がテレビ等の影響で広く認知されているのが現状です。
テレビで「アーティストの皆さん・・・」と言われれば「歌手や楽器の演奏家」を指す言葉ということで整理しておくと良いかと思います。