DTMソロ活雑記

MAAA「Reason」2023.7.14 Release


誰も教えてくれない初心者向けギターの買い方、選び方【ベースも】

初心者の方に「ギターって何買ったら良いですか?」
と聞かれたら「20〜30万円で、見た目が好きなやつ」と答えます。これはギターに限らず、ベースもアコギも大体同じ。

「え、そんなに出せる訳ないじゃん!」って思うかもしれませんが、これは嫌味でも何でもなく、僕が楽器20年以上やってきてマジでそう思うからなんです。


特に、一番ダメだと思うのは5〜10万の中途半端に良いやつを買う事。
将来使わなくなり、結果一番損します。

 

 

【この先ちょっと長いので、この記事の要約】

ギター買うなら20〜30万クラスを買うべし(ベース、アコギも同様)
・理由として、20〜30万クラスはプロも使用するレベルのもの。品質がいい。
・どうしても「最初からそれは無理」であるなら、サウンドハウスの「プレイテック」
シリーズを買おう。2~3万円。これでギターって良い!ってなれば次は20〜30万円の本物クラスを買おう。一番損するのは10万円クラスを買うこと。中途半端な品質に結果、損します。10万出すなら、20万クラス狙おう。プロと同等品買えます。

参考:プレイテックのギター
https://www.soundhouse.co.jp/search/index?s_maker_cd=1318&s_mid_category_cd=140&i_type=mcm


・安いのはなぜダメか。→安いのは木の品質が良くないため、最初は良くても時間が経つとねじ曲がる等、とにかく弾きにくくなる原因満載で挫折に繋がる

・20〜30万円クラスは、木の品質が良いため、弾きやすく音もいい
・弾きやすいと →弾きたくなる →上達する →楽しい →上達する →楽しい の最強ループ!
・それでも挫折したとき、20〜30万クラスなら高値で売却可能。結果、負担額としては安い物を買った時とあまり変わらないことも
・挫折しても「本物のギターを弾いた」という経験はずっと生きる

結論
・無理してでも「買える」のなら買うべし。(だいたい20〜30万円なんて、無理しないと買えません!安いギターがあるからこれでいいか、となるが、本来ギターは20〜30万円じゃないと、きちんとした材料、工程で作れないんです!)
※20〜30万円は基本、フェンダーギブソンを想定して書いてます。

 


では本題。
初心者こそ20〜30万円のギターを買うべき理由として、

1.安物は品質が悪いため、ピッチが悪い上に弾きにくい(これって最悪だと思う)。→結果楽しくないので挫折してしまう。

2.高いギターは資産価値が高い(売却時も高値)
※30万円で購入したレスポールが25万で売れたら、実質5万円。一方で、5万円で購入したギターを売っても数千円。最高峰のギターを経験するのと、安物クオリティを所有するのがほぼ同じ実質負担という現象に気がつくだろうか。

 

そんなお金ない!という人はお金がないからと言って5万円の車を買うのだろうか?? ・・・それは極端だとしても、ギターは楽器なのである程度お金が掛かる。安いのは安い理由がある。どうしてもいきなりはちょっと、と言うのであれば最安のを買うべき。サウンドハウスのプレイテックあたりが良いかと。もう少し良い物がほしくて5〜10万狙うなら、思い切り背伸びして20〜30万のを買ってください!

 

未成年とかで親に頼るしかない人は、いかに安物が損であるか(お金だけでなく、挫折の理由になる低品質ギターを経験してしまうこと)を理解して貰うため、この記事読んでもらってください。
それでもダメ、なら18歳過ぎてから自分で何とかしてください。36回無金利ローンとか楽器屋であるので、分割なら絶対に買えるはずです。
それくらい、安物は時間もお金も経験も将来の可能性も低くしてしまうほど損です。

 

後半は、前半と内容重複しますが、もう少し深堀りしたことを書きます。↓

 

◯安いギターは木の品質が悪い。
まずもってギター買うなら長い付き合いになった方がいい。色々弾けて楽しくて、バンドやったり、録音に使ったり。何より弾いていて楽しい!となるのが正解だと思っている。そこでこの問題。安い木は、時間が経つとネックが反ったりねじれたりする。数ヶ月で買い替えていくならまだしも、そんな人はいないと思う。これはギターにとって致命的。めっちゃ弾きにくくなる上、音もおかしくなる。良いギターは当然、木の品質も一定以上である。木は生き物であるが故、品質も様々。

そして、一番騙されそうになるのは、「音」でいえば安いのも高いのもそんなに違いが分からない事。弦を振動させてピックアップで音を拾う、これって60点くらいの音までは3万円クラスでも出せるのだと思う(ただ60〜100点はめちゃくちゃ価格差出る)。ただし買って数年でねじれてダメになるものを最初から買うのは無駄金ではないだろうか、、と思うのである。


◯高いギターは弾きやすい。
前述したが、品質が一定以上のため、基本的に弾きやすい。初心者は、弾きにくい安いギターを買い、うまく押さえられず挫折していくケースが多い。よくFが押さえられなくて、という初心者は大体ギターが安物がゆえに木が曲がっているなど、しっかり作られていなく、激しく押さえにくい仕様になっていたりする。勇気を出して楽器屋の20〜30万クラスを試奏してみてほしい。


◯高いギターはギターから「弾いてくれ!」と誘われる現象が起こる。
例えば、あの曲を弾いてみたい!という思いでギターを買うとする。じゃあまぁ初心者だし3万円のを買おう。とする。結果、弾きにくい、押さえられない、難しい、もういいや、結局3万円だし。と、弾かなくなる。一方で高いギターは、部屋にあるだけでオーラを放つ。高級車のような、高級ブランド財布やアクセサリーのような魅力がある。「あのギターに触れたい、弾きたい!」となる。そして、弾きやすい。 →続く →上手くなる。


◯憧れたミュージシャンと同じ物を所有するヤバさ
なんと表現していいか分からないので「ヤバさ」と書いたがこれはマジ。鏡の前で同じギターを同じストラップの長さで弾く。やべぇー・・・。本当に高いお金出して買ってよかった・・・となる。

 

◯【重要】高値で売却できる。
実はこれが重要。なぜなら「初心者向けの選び方」だからだ。初心者が20〜30万出すこと自体、思い切った選択だと正直思うところであるが、高いギターは資産価値も高い。30万で買っても25万で売れたりとかはザラ。しかも何年も何年も経ってるのに。

結局一番言いたかったのは、
・5万円のギターを買う →弾きにくい、飽きた、辞める、売る(→数千円)
・30万円のギターを買う →弾きやすい、かっこいい、継続性あり、万が一飽きた、辞める、売る(→25万円とか)

僕の理論では、5万円のギターを買うのと、30万円のギターを買うのは、負担額がほぼ同じなのです。
しかも後者では最高の弾き心地、サウンド、資産価値があり、これを選ばない理由がない。

 


以上です。全て僕の経験からです。

逆にいえば、僕でも最高は30万円のギブソンレスポールスタンダードしか知りません。ひょっとして将来は100万のギターを買いましょう!となるのだろうか??・・・と思い、楽器屋で110万円のレスポールを試奏しましたが、30万円のスタンダードとそんな違いは感じませんでした。少し良いのかな?よくわかんないな、という感想。塗装にこだわりがあったりするなど、ギターそのもののスペックとは違うところに価値が出ていた個体でした。

追記

後日、ギブソンの定番アコギ「Gibson J-45 Standard」を購入しました。こちらも約30万円。やっぱり全然違います。めっちゃいいです。その前に所有していたのはヤマハの中古で3万円のアコギでした。ヤマハなので安くても品質は悪くないのですが、やっぱり30万円クラスだと品質が丁寧で、音もガツンときます。

 


そんな訳で、皆さんの大金支出を後押しする記事になれば幸いです。絶対後悔しませんので。車買うより全然安いです。車検で思わぬ費用支出あったと思えば同じかと。。思い切っちゃってください!