評判の良いヘッドホンを探して、僕が行き着いたのはこの2機種。SONY MDR-MV1は去年買ってずっと使ってて、この度Austrian Audio Hi-X65も購入したので比較してみました。(自腹で買ってるので案件じゃないです)
前提として、僕はDTMやってるので、録音からミックス、マスタリングまで全部ヘッドホンでやりたいなぁ、と思っての購入意図です。個人的な感想ですが参考になれば。
SONY MDR-MV1 | Austrian Audio Hi-X65 | |
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高音 | 【3.5点】聴こえない訳じゃないし、良いんだけど、もうちょっと解像度高く聴こえて欲しいと感じる。 | 【5点】クリアにとってもよく聴こえる。 |
中音 | 【4点】良い。が、もう少しだけ解像度が欲しい。あと360度何なんちゃら対応のヘッドホンなので仕方ないが、LRのパンの広がりがすごくて、逆にLR感が掴み難いことも。左右に振り切ったギターの音が薄く聴こえて掴みにくかったりする。 | 【5点】クリアにしっかり聴こえる。MV1で掴み難かったギターや歌が特に良く掴める。 |
低音 | 【5点】良すぎ。低音の「量」も分離もバッチリ。デカいスピーカーでチェックしてるかのよう。これは必須。 | 【3.5点】惜しいのはここ。クリアに聴こえるが、サブベースあたりの量感がもっと欲しい。正直MV1を知らなければ4〜5点だった。MV1が良すぎるのだが、ここのチェックは重要なので、Hix65だけでは難しいかと。MV1かスピーカーで補う必要あり。 |
音全体 | 【4点】ハイ◯、ミドル◯、ロー◎。という特性を知って使うこと。ハイとミドルの解像度が足りないと感じたらHix65で補う。 | 【4.5点】ハイ◎、ミドル◎、ロー◯。ハイとミドルのチェックには完璧。ローだけは他で補う。 |
装着感 | 【5点】良すぎ。側圧弱いがよく聴こえる。重さも軽量で付けてるの忘れるくらい。作曲時以外も着けっぱでいられる。これは色んな音をこのヘッドホンで知れるメリットあり。軽量であること、装着感が良いことがこんなに素晴らしいということをこのヘッドホンで知った。 | 【3.5点】悪くはない。側圧は普通だがずっと使用してると若干痛くなってくる。MV1と比べるとさすがに重さを感じるものの許容範囲。これもMV1が良すぎなせいで、MV1を知らなければ4点だった。 |
総評 | 【4.3点】ハイとミドルは及第点だが、ローと装着感が良過ぎて結局こっちを使ってしまう。 | 【4.3点】ハイとミドルを聴き取るには最強。ローだけ及第点か。音量小さめでもバランス良いので耳にとって優しい。 |
点数は5点満点。
抜き差しが面倒なので、1つだけのヘッドホンにしたかったのですが、両者は完全に相互補完の関係にあることが分かりました。
正直面倒だなぁと思う次第ですが、両方を使い分けることでMV1だけ使用してた時より良いミックスが出来ると感じたので、良いことにします。
あと、ヘッドホンは装着感(側圧が弱い&軽量)がめちゃくちゃ大事なんだなぁと。さぁヘッドホン使うか、で選びたいのはMV1。Hix65はしっかり聴こえて優秀だけど、ずーっと着けていたくない。MV1はこの先何時間でいけるよーっていう安心感みたいなのがすごくいい。ただ耳への悪影響を考えれば、ヘッドホンは最低限にして、スピーカー主体での作業が良いはず。その点でいえば、Hix65を使ってわざと作業量に抑えておくことも長く音楽やってく点においては良いのかも。自然ストッパー的な。
なので、お互いの弱点
・MV1 〜ハイとミドルの解像度をもっと
・Hix65 〜ローのサブベースあたりの量をもっと。あとさらに軽量化&側圧を少し弱く。
が改善されたら1つのヘッドホンでいけるかなぁと感じた次第でした。(この価格帯では無理なのかもですが)
たまたまですが点数をつけてみたら両方4.3点ってことで、どっちも素晴らしいヘッドホンです!
仮にどっちか1つ選ぶなら、
・スピーカーなど他に低音をチェックする環境があるならHix65
・ヘッドホン一個だけでどうしてもやりたいなら、低音の見え方がよくて装着感もいいMV1で。中高音の解像度もっと欲しいけど、決して聴こえない訳じゃないので、しっかり聴くことを意識すれば満足いくミックスできると思います。