DTMソロ活雑記

MAAA「Reason」2023.7.14 Release


オリジナル曲が「ダサい」原因と対処法

せっかく作った曲なのに「ダサい」と思われたくないですよね。僕自身、曲を作っていても途中で「何かこれダサい…」と投げ出すことがあります。そこで一体何がダサい原因なのかを考えてみました。

 

原因①:歌詞

歌詞の表現は自由です。あなたが好きな世界観を思い切り表現して構いません。ところが、聞き手の価値観とズレが生じてしまうと、ダサいと思われてしまうことがあります。

聞き手と作り手の時代感がズレている

これは正直どうしようもありません。音楽の好みは同世代でも十人十色のため、対処法はありません。「自分の好みと合わなかったんだな」と割り切るのが良いです。

使いまわされ過ぎたテーマや言葉

1990年代、J-POPは黄金期を迎え、非常にたくさんの曲がリリースされました。大量に生まれた歌詞の中では、何度も何度も使い回されているテーマや言葉というものがあります。
これを使ってしまうと聞き手としては「またか」「聞き飽きた」となってしまいます。

対処法は、表現をほんの少し変えるのが有効です。
正直、歌詞のテーマ自体を過去と被らないようにするのは、全く新しい色を作るくらい難しいです。なので、テーマはそのままに言葉や表現の角度を少し変えることで新鮮な歌詞となります。

原因②:音程(ピッチ)が合っていない

1番わかりやすいのは、ボーカルの音程のズレですが、意外とギターやベースのピッチが甘いケースも多いです。録音やライブ前にはしっかりとチューナーで合わせることが必要です。

ボーカル、コーラスの音程のズレ

音源の場合は、何回か録り直した上で限界を感じたらピッチ補正ソフトで修正します。ピッチ補正なんて邪道だ、と思われるかもしれませんが、プロの音源でも大小あれどほぼ100%ピッチは修正されています。それだけ重要なパートということです。
特に音源の場合は、結果が全てです。自信を持って堂々とピッチ修正してください。

ライブの場合は、ボーカルエフェクターを使用する方法もありますがせっかくの「ライブ感」が損なわれてしまうため、基本的には練習して克服した方が良いです。

●参考:ピッチのズレを克服するオススメの練習法
①歌詞をドレミに置き換えて歌う(♪さ〜く〜ら〜→ド〜レ〜ミ〜)
②録音して客観的にズレを確認する(ピッチ補正ソフトで視覚的に確認するとベスト)
③音程が身体に染み込んだら、ここで初めて本来の歌詞で歌う

ギターやベースの音程のズレ

チューニングを「だいたいで」やっていませんか?

ギター「少し上にズレてるけどOK!」
ベース「少し下にズレてるけどOK!」

この結果として、ズレはどうなりますか?ひとつひとつは多少の誤差でも、合わさると大きなズレとなってしまいます。

そして楽器隊がズレてしまうと、ボーカルのピッチもハマらないという負の連鎖が起きてしまいます。
チューニングは正確に、録音し直す度に行いましょう。ライブのときは流れもありますが、可能な限り1曲ごとに。しつこく真面目にやり過ぎるほどやって良いのです。

原因③:リズムが合っていない

リズムのズレは、1番気が付きにくく「なんかダサい」となりがちです。

楽器隊同士でズレている

まずは録音して誰のどこがズレているのか確認します。
傾向としては「モタる」よりも「走りがち」が原因であることが多いです。

また、テンポを限界の限界まで遅くして練習するのも有効です。

ボーカルがズレている

歌も「走りがち」が原因のケースが多いです。
ピッチ補正ソフトで録音したボーカルをみてみると、その傾向は一目瞭然です。

対処法は、リズム感を鍛えるしかないのですが、リズム感を養うのには時間が掛かります。まずは遅いテンポでメトロノームに合わせて練習するのが有効です。

また、言葉の発音のしやすさ、しにくさも影響します。
歌詞の変更も視野に入れた方が良いかもしれません。

原因④:リズムのキレが悪い

リズムといえば、小節のアタマで合っているかを判断しがちですが、
実は音が消えるタイミングも重要です。これは意識していないとずっと気が付かない場合が多いです。
逆に言えば、気が付けばすぐに改善が可能です!

音を止めるタイミングを意識する

鳴らしている音の終了地点を意識してください。
音を鳴らした後は勝手に消えるのではなく、音を意識して消す感覚です。

これがわかるとリズムに「キレ」が出ます。

原因⑤:コード進行に原因

ここまでの原因を解消した上で、まだ「ダサい」と感じるのであればコード進行を疑ってみてください。

コード進行を「少し」変化させる

元々のコード進行が気に入っている場合は、少し変化させることで印象が変わる場合があります。
ダサい原因は、わかりやす過ぎることが原因の1つと考えられます。
なのでコツとしては、少しわかりにくくすることです。

即効性のあるテクニックとしては、最後を伸ばすことで、なかなかコード進行が終着せず、わかりやすさレベルを下げることができます。

のばす例
①C-G-Am-F → C-G-Am-Am
②Am-F-G-C → Am-F-G-G
③F-G-Em-Am → F-G-Em-Em

コード進行を変更する

手っ取り早い方法です。
コード進行は楽曲の雰囲気を大きく左右します。
雰囲気が合わなければ違うパターンに変更するのみです。

まとめ

ここまで、オリジナル曲がダサい5つの原因と具体的な対処法について紹介してきました。

曲がダサいと感じる主な原因として

・歌詞
・音程
・リズム
・コード進行

をチェックしてみてください。
原因がわかり、改善することで「ダサくない」オリジナル曲を作ることができます!