アルバムに収録するのは何曲が良いの?
そもそもアルバムの定義って?
何かと曖昧でよく分からない「音楽アルバム」について調べてみました。
- アルバムの由来
- アルバムの定義
- アルバム収録曲数は何曲がベストか?
- 収録数多めのアルバム(15曲以上)
- 収録数少なめのアルバム(7〜8曲以上)
- 収録数少なめのアルバム(9〜14曲)
- 個人的にちょうどいいのは10曲
- 最後に
アルバムの由来
最大収録時間が3〜5分だったレコード時代初期、いくつのも作品をまとめて本のように開く「アルバム」を作ったことが由来と言われています。その後、レコードの収録時間が増えたり、CDや配信の時代となってもアルバムと呼ばれ続け、現在に至ります。
アルバムの定義
意外にも明確な音楽アルバムの定義というものは存在せず、各音楽関連会社により定められているのが現状です。例として、iTunes Store(Apple Music)、Spotifyを参考とした各定義は次の通りです。
・シングル:3曲以下 かつ 30分未満
・EP(=ミニアルバム):4〜6曲 かつ 30分未満
・アルバム:7曲以上 または 収録時間30分以上
CD媒体については、日本レコード協会が「シングルの曲数にカラオケ、リミックスはカウントしない」と定めているなど、多少のばらつきがあるようです。
アルバム収録曲数は何曲がベストか?
実際にアルバムを制作する場合、収録する曲数は何曲が良いのでしょうか。結論から言えば、7曲以上なら問題なしです。
あとは、リリース後に何をしたいかによります。
例えば、アルバムリリースをきっかけに、アルバム名を冠したライブツアーを予定しているのであれば、収録曲が多いほど新曲でのライブが可能です。
また、とにかくヒットのきっかけを求めているのであれば、15〜20曲ほど収録し、一度に1曲でも多くの人に届けるという手法もあります。
他には、収録曲を少なくすることで制作労力を減らし、ポンポンとリリースすることで露出が多めとなり、活動が活発な印象を与えることもできます。
以下では収録曲数による特徴をもう少し掘り下げてみます。
収録数多めのアルバム(15曲以上)
・新作アルバムのみでワンマンライブ可能(グッズ収益も見込める)
・数撃ちゃ当たる作戦となる一方で、制作が大変なためクオリティ維持に注意
・挑戦的な曲も収録できる
・リード曲にはMVを付けるなど、どの曲から聴いたら良いか分かりやすく
・DTM環境が整っていない場合はコストがかかる
・制作に日数かかるため、露出が減る
収録数少なめのアルバム(7〜8曲以上)
・制作の負担が少ない
・リリース期間短縮による露出増
・クオリティ維持しやすい
・リスナーによっては物足りなさを感じることも
・ワンマンライブは難しいため、既存曲と合わせてやる
収録数少なめのアルバム(9〜14曲)
・多め少なめの中間
個人的にちょうどいいのは10曲
僕個人がちょうどいいなと思うのは10曲です。
理由として
・何曲リリースしたか数えやすい(アルバム3枚なら30曲出したな、と)
・少なすぎず、多すぎず、のバランス感
ただし、最初から10曲を狙った場合、実際録ってみることでボツ曲が出てきてしまい、EPになってしまうことがあるかもしれません。でも、捨て曲を入れてまで曲数こだわる必要はないと思うので、それはそれで良いと思っています。
最後に
アルバムとしてリリースしたい場合は、7曲以上の収録曲が必要なことが分かりました。その上で、何曲にするか?という答えに関しては、このアルバムをリリースした後、どう行動するのか?により変わってきます。
制作中はなかなかその後のことまで頭が回らないかもしれませんが、コンセプトは重要です。リリース後、どう宣伝するのか、どうライブをするのか等を考えてみましょう
アルバム完成後は燃え尽き症候群となってしまいがちですが、ここで終わると誰も聴いてくれない寂しいアルバムとなってしまいます。アルバム完成は途中経過だと思って、引き続きSNSでの宣伝やライブに取り組んでいくことが重要です。
あなたの納得いくアルバム作りの参考になれば幸いです。