DTMソロ活雑記

MAAA「Reason」2023.7.14 Release


30歳で音楽を辞めるか迷っている方へ

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「30歳」は区切りが良いので、目標の設定に適しています。

よく、30までに結婚する、独立する、など、何かと30歳は使われます。

今回は、30歳で音楽を辞めようか迷っている方へ、現在31歳の僕が伝えたいことを書きます。

実際に30歳になると何が起こるか

人は30歳になっても、生まれてから30年経ったに過ぎません。

24時間×365日×30年、、という感じです。何かが変わる訳ではありません。

20歳のときはお酒が飲めたり、18歳で進学や運転が出来るようになるなど、社会的な変化があります。ですが、29歳→30歳ではそういった変化はありません。

なので、単純に生まれてから30年間が経過しただけなんだな、という感想です。

また、性格や精神的な面でも高校くらいでほぼ成熟してしまうため、ゆるやかな変化はあれど、ほとんど変わりません。30歳ってこんな感じ?もっとオッサンを想像してた、という感じです。

個人差はあると思いますが、長く眠れなくなった、とか、体が痛い、とか、そう言った老化のような自覚症状は、今のところありません。少し太りやすくなったのはあります。

なぜ30歳で音楽を辞めようと考えてしまうのか

ではなぜ30歳で「大好きな音楽を辞める」という行動を考えてしまうのか。

ここには生活に応じた理由がそれぞれあると思うのですが

多くは
「生活を安定させたい」
からではないでしょうか。

生活を安定させたい、ということは、今は安定していない状況、
例えば、アルバイト、非正規雇用、音楽面では低収入、などいわゆる「標準的な生活」をするには収入が足りていない生活。

音楽で音源作ったり、ライブしたり、レーベルに応募したり、したけど、良い結果が出ない。

だから、音楽第1、収入第2、の順番を入れ替えよう、もしくは、音楽は芽が出なかったから才能がない、と受け入れて辞めてしまおう。そういう心理ではないでしょうか。

次に、
「生活は安定しているけど音楽で結果が出ないから、才能がない(面白くない)から辞めよう」
というパターン。

結果というのは今の時代でいえば、YouTubeの再生回数、また、レーベルやコンテストに応募などが考えられます。もちろんライブしているけど、全然集客できない、というのも含みます。

音楽は続けてるけど、結果出ないし、自己満のオッサンバンドマンにはなりたくないよな、という方が見切りをつけてしまいます。

今の時代、30歳で音楽を辞めなくて良い理由

かつて1990年代ごろ、
音楽で生計を立てるためには、メジャーレーベルに所属し、CDを制作し、CDショップに流通し、CM・雑誌・TVの音楽番組で広告し、販売した売り上げを得ることがメインでした。
加えて、アルバムリリースに合わせて全国ツアーのようなライブを組んだり。

どうでしょうか?

CDではなくデータで聴くようになった今、このうちどれだけ個人でできますか?

音源の制作 → PC1台で可能
流通 → 無料や有料の配信業者(フリクル、BIG UP!、TuneCoreなど)
広告 → SNSの活用
販売 → 同上
ツアー → ネットでライブ会場を検索、個人でアポイント

全部できちゃうんです。
今の時代、全て自分で出来てしまう。

いえ、出来てしまうではなく、「やらなければいけない時代」になってます。

かつてのレーベルもCDバブルの90年代と比べると企業としての余裕がなくなっています。
新人を大事に育てる余裕はありません。
即戦力が欲しいのです。

話を戻しますが、
結果が出ないからと言って、30歳で音楽を辞める必要はありません。

今はセルフプロデュースで、いけるとこまでいく、やれる限りやる、時代です。

そこで上がってきたアーティストを、メジャーレーベルが拾い上げ、さらに拡散を図ります。

30歳という年齢で辞めるのではなく、なぜ支持されないかを、考えて日々、反省、改善、実行を繰り返していくことが大事です。

30歳で辞めるか迷っている人のほとんどが、本当はまだ音楽がやりたいはずです。

音楽を辞めていく人は、様々な理由がありますが、基本は勝手に辞めていきます。

なお残る方は、本当に音楽が好きなので、辞めたくても辞めれないんです。

だから、無理に辞めようと考えずに、

社会の謎の常識を無理に当てはめようと苦しくならずに、

良い作品作りに励んでいってほしいと思います。

おわりに

音楽のレベルが最高100だとして、
60くらいまで頑張ったのに、辞めてしまえば60で終わります。

あなたの音楽人生はレベル60で終わり。そして、一生100までいけなかったことを悔やみます。

ですが、続けて1年で2ずつでも向上すれば、10年後には80です。

音楽は聴いた音源の数だったり、現場の体験だったり、経験によってより良い作品が作れるようになっていきます。

ましてや、パソコン1台あれば音楽活動ができてしまう時代に、90年代の世界観を当てはめて、辞める選択肢は違和感があると思います。

AIや自動運転など、これからまたガラッと時代が変わりそうなニュースが飛び交っています。現在では想像できないほどにテクノロジーが進化すれば、音楽制作も間違いなく今とは変わります。

今は結果が出なくても、さらなる新しい時代では自分が抜群に整合するかもしれません。例えば、オケを作るのは得意でも歌唱力がイマイチ、という場合、ボカロが超絶進化して、自分の声を登録すれば、抜群の歌唱力で歌えるプラグインが出るかもしれません(欲しい)。

30歳は目標設定としては分かりやすいので、活用するのでは良いと思いますが、実際に辞める必要なんてないんですよ、という話でした。